こんにちは、WebエンジニアのYUUKIです。
基本情報技術者試験対策用の参考書は様々ありますよね。僕は参考書の一冊目に「情報処理教科書 出るとこだけ! 基本情報技術者 テキスト&問題集」を選びました。
情報処理技術者試験について全くの無知だった僕は、この本を軽い気持ちで選びました。
当時はITを学ぶのは初めてだったこともあり、勉強が楽しくて仕方なかったこともあってこの本をガッツリ読みこみました。
今回この本をレビューしたので、基本情報技術者試験対策用の参考書選びに迷っている方の参考になれば幸いです。
ITパスポートレベルの基礎を身に付けている人向けの本
この参考書を読み終えた後、「IT素人には理解が難しいだろうな」という感想を持ちました。
少なくとも、ITパスポートの範囲は抑えていないと厳しいという印象です。
ITパスポート試験とは、経済産業省が定めたITスキル指標「ITSS」でレベル1に該当する試験です。
基本情報技術者試験はレベル2に該当します。
この本には、ITパスポート試験で出題される「コンピュータの基礎」についての説明が殆どありません。
コンピュータの5大装置といったコンピュータ基礎の説明が殆どない為、全くのIT素人がこの本を読み終えた所で試験に受かるとは思えない訳です。
ですので、この本はITパスポートを取得している、もしくは同等の知識を保有(情報系学部出身とか)している人向けの参考書だと思います。
僕自身、この本を読み終えた後に過去問を解いてみた所、午前試験の正答率は48%でした。
(合格には60%必要)
計算問題の説明は分かりやすい
文系出身の方は計算問題に躓くと思いますが、この書籍に載っている計算問題の解説は非常にわかりやすいです。なぜなら、確率や期待値など中学数学レベルの内容を親切に解説してくれているからです。
僕は高校数学が全く駄目なのですが、この本のお陰で良い復習ができました。
特に、2進数の基数変換やテクノロジ系の計算問題は分かりやすくて助かりました。
試験によく出る用語の解説が便利
基本情報技術者試験の問題文では、専門用語が多用されている為、問題文の理解が大変だったりしますが、この本には「試験によく出る用語の解説」という章があります。
この章では、試験に出てくる専門用語を頻出度順に解説してくれているので、一通り試験の専門用語を抑えることができます。
自分で調べる必要がないので楽ですね。
キタミ式と比べると劣る
きたみりゅうじさん執筆の有名な本「キタミ式 基本情報技術者」と比べると、試験範囲の網羅度は低いと感じました。その理由は、先程話したコンピュータ基礎の部分がごっそり抜けているからです。
キタミ式では、IT知識皆無の人でもついていけるよう、ハードウェアの説明からしっかりと解説してあります。
IT初心者にはキタミ式の方がオススメです。
出るとこだけ!基本情報技術試験のレビューまとめ
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僕はこの本を2周しましたが、追加でキタミ式を購入しました。
理解を深めるために、複数冊購入するのも良いと思います。
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