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元専業アフィリエイターで現在エンジニアのYUUKIです。
音声SNSって日本にも色々ありますよね。
Voicy、Standfm・・・そんな中で、海外で誕生したClubhouseという音声アプリがここ最近日本でも話題になっています。
このClubhouseの特徴として
・招待制のクローズドなアプリ
・音声によるライブチャットアプリ
・配信した履歴が残らない
が挙げられます。
過去に100億円の資金調達に成功しており、将来性が期待されているアプリです。
https://www.theinformation.com/briefings/d122e0
現在はITスタートアップ界隈、インフルエンサー界隈で話題となっていますが何がそんなに面白いのか、その魅力をお伝えしていこうと思います。
Clubhouseの概要
話題のClubhouseの概要まとめてみた
— YUUKI@ITチャンネル (@bitcoinjpnnet) January 26, 2021
リリース日:2020年4月
開発会社:アルファエクスプロレーション株式会社
創業者:ポール・デイヴィソン
OS:iOSのみ(2021年1月)
評価額:10億米ドル(2021年1月)
1週間のアクティブユーザー:200万人(2021年1月)
開始1年で既に200万人も普段から使っているユーザーがいるんですね。一気に大人気アプリとなりそうです。
現在は招待制で、ユーザー1人につき2人までしか招待できないようになっていますが、普及と共に招待制は解除されるでしょう。mixiやFacebookと同じ手法ですね。
ちなみに、プロジェクト管理ツールのClubhouse.ioとは別のサービスですので勘違いしないように注意しましょう。
Clubhouseの魅力
Clubhouseの魅力はリアルタイムで音声コミュニケーションができる点にあります。
類似サービスのVoicyやStandfmはラジオサービスという印象がありますが、
Clubhouseはユーザー同士でリアルタイムに声でやり取りが出来ます。
この音声をラジオではなくコミュニケーションとして使用する点が、Clubhouseの大きな魅力です。
他サービスのイメージで言うと、LINEのグループ通話と、Twitterのフォロー機能が組み合わさったような感じです。アプリ内でいろんなグループの話を聞けて、自分が会話に混ざることもできます。
現実で例えるなら、自分が居酒屋にいるとして、隣で会話してる人たちの会話を気軽に聞けて、さらに自分も会話に混ざれれば面白いですよね。それを実現したのがClubhouseです。
また、チャットが存在せず、会話した音声の履歴が残らないという点も面白いです。
普通、コミュニケーションツールって何でもデータが残りますよね。ただ、このClubhouseは音声が残らないばかりか、録音することもできません。録音が検知されたらなんと垢バンを喰らいます。(徹底してますね)
音声データのストレージ代を減らしたいのか、そもそもデータを残さない趣旨なのかはわかりませんが、音声データを残さない仕様にするなんて思い切ってますね。
バックグラウンド再生もできるので、車の運転やランニング中にながらで聞くことも可能です。
他には、UIの秀逸さも評価されています。
僕はエンジニアですが、技術とデザインとマーケティングが一体となってリリースに持っていくのって相当難しいんです。ただ、ここまでユーザー目線で考えられてやりたいことが実現できてるアプリって中々ないんですね。
相当頭のいいチームで開発しているのが分かります。
クリエイターへの支払い計画が進んでる
そんなClubhouseですが、クリエイターへ様々な支払いを行う「クリエイター助成プログラム」を計画していることがわかりました。
サブスクやチップ・チケット販売などの仕組みを構築することにより、クリエイターが収益を挙げられる仕組みを行う計画を立てているようです。数ヶ月間の内に最初のテストを実施するそうな。
その仲介料の何%かがClubhouseに渡るよう設計するものと思われます。
既に、Clubhouse内で大量のフォロワーを獲得しているクリエイターは多数いるので、この収益プログラムが登場したらあっという間にClubhouseセレブが誕生しそうです。
現在、Clubhouse自体はマネタイズを行っていません。ただ、後々TwitterやFacebookのように広告を挟んだり、YouTubeのプレミアム会員のような機能を盛り込むことは容易に想像できます。
にしても、まだマネタイズしていないのに既に10億ドルの市場価値が付いています。。。
いかにClubhouseの将来性に期待されているかがわかりますね。
Web3.0の覇者はClubhouseか?
インターネットが登場してから2000年代前半までの期間をWeb1.0、この時代はまだユーザーは与えられた情報を受け取るだけでした。この時代はWebSiteの時代とも言われています。
2000年代中盤から2010年代後半までのWeb2.0では、SNSを代表とする双方向の情報共有が進みました。
Web2.0の覇者はYouTubeと言われています。
しかし、2020年代に入って非中央集権がテーマとなっているWeb3.0では、まだ代表的なモノは登場していません。
ブロックチェーンに代表されるインターネットの民主化が進み、個人の情報の主導権はプラットフォームから消費者へと移っています。Web3.0では何が代表的な存在になるのか気になる所ですが、ここで音声系SNSとして誕生したClubhouseがWeb3.0の覇者になるのではと期待しています。
アーカイブは残らないし、リアルタイム性があり、他人の会話に入ることも可能。プラットフォーム主体ではなくユーザー主体で作られているClubhouseがWeb3.0の覇者と言われる日もそう遠くないかもしれません。