PHPのフレームワークとして最近流行りのLaravel。
私も実務で使ったことはありますが、基礎から学んだことはなかった為抜け落ちている知識が多くありました。
そんな中で、Laravelを基礎から体系的に学べる本はないかな?と探していると
「Laravel入門」という本が評判良いようなので早速買ってきました。
この度laravel入門を読み終えたので、この記事でレビューしていきます。
Laravel入門はフレームワーク完全初心者向け
まず読み終えてみて思ったのは、Laravel入門は今までフレームワークを全く扱ったことない完全初心者向けの本だな、ということ。
Web系言語のフレームワークは大体どれも同じ仕組みですが、もし他の言語のフレームワークを触ったことがある人ならLaravel入門で出てくるLaravelの内容は殆ど分かると思うので、さくさく読み進めることができます。
僕はLaravelを触る前に、RubyのフレームワークであるRailsを学んだことがあったのですが、Railsを触ったことがある僕からすればLaravelの仕様はイメージしやすくて、Laravel入門でフレームワークの復習をする感覚で読み進めることができました。
一方、フレームワーク完全初心者であれば、LaravelのミドルウェアやModelの仕組みは難しく感じるでしょう。
ただ、この本はLaravelを概念から説明しているので、躓くことなく読み進めることができると思います。
ここで注意したいのは「あくまでフレームワーク初心者向け」の本であって、「php初心者向けの本ではない」ということ。phpを触ったことがない人は、Laravel入門を読んでもLaravelを理解できないと思います。
例えば、MVCのModelはデータベースをオブジェクトとして扱う仕組みですが、そもそもオブジェクトって何?ってレベルだと、本を読んでもModelの表面的な機能しか理解できず、「なぜModelが必要なのか」概念まで深ぼって理解することはできません。
なので、Laravel入門を読む前に、最低でもphpのオブジェクト指向は抑えておく必要があります。
phpのオブジェクト指向は、このブログでも紹介している独習phpで体系的に学ぶ事ができます。
phpの知識が不安な方は、先に独習phpを読んでおきましょう。
Laravel入門の内容
Laravel入門は全部で7章あります。一個一個のテーマを挙げていくと
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どの章でも、本に掲載されているコードを書きながら、サンプルアプリを実装することで学んでいきます。
読んだ感想としては、
ミドルウェアのリクエスト→レスポンスの流れが難しく感じました。しかし、Laravel入門では図を用いて分かりやすく解説してくれているので、複雑なミドルウェアの仕組みもしっかりと理解することができました。
また、最後の章ではResourceFulサービスを実装することで、APIの基本を学べます。APIについて分かりやすく解説してくれている本は少ないので、良い勉強になると思います。
実務レベルの内容ではない
ただし、この本で学べるのはlaravelの本当の基礎部分です。
本の中でも注意書きがありますが、実務ではサービスコンテナやサービスプロバイダの仕組みを根幹からわかっていないと書けないようなレベルの実装を求められたり、複雑なリレーションのテーブル設計を行うことがあります。
つまり、実務ではこの本に書かれている内容をさらに発展させた、応用の知識を求められることが多いということです。
Laravel入門を読み終えたからといって、実務をこなせるか、というとノーでしょう。
実務レベルの内容を勉強したいなら、この本の続編でもある「Laravel実践開発」まで読んだ方が良いでしょう。
Laravel入門を読み終えたまとめ
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