エンジニア向けの技術書は電子書籍(Kindle)と紙のどっちがいい?
元専業アフィリエイターで現WebエンジニアのYUUKIです。
僕はエンジニアになってからは、毎月最低1冊、技術書を読むようにしています。
さて、冒頭にあげた技術書の媒体は「電子書籍」と「紙」のどちらがいいのか、という話はエンジニアの間でもよく話題に上がります。
そこで、僕の周りの方達に聞いてみると、その殆どが電子書籍と紙は技術書の種類によって使い分けると話していました。
今回は、技術書を読む時の媒体は本の種類によって使い分けよう、という話を僕自身の経験と周りのエンジニアの意見を参考にまとめていきます。
技術書の種類と使い分け
技術書は大まかに下記3種類に分けることができます。
ここでは、種類別に使い分ける媒体をまとめてみました。
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理由と経験談をお話します。
読み物系
読み物系とは、コードがあまり載っていない、文章メインで構成されている技術書のことですね。
有名な本で言うと、Webを支える技術やマスタリングTCP/IPが挙げられます。
読み物系に関しては、間違いなくKindleなどの電子書籍が良いでしょう。
一番の理由は、「電子書籍だと持ち運びが容易」だからです。
例として、僕は今月「Webを支える技術」を紙媒体で読みましたが、紙だと電車で読みづらく、持ち運びに不便なため「読みたいのに読めない」というシーンが数多くありました。
この経験から、「読み物系の技術書はなるべく電子書籍で読もう」と強く思いましたね。僕の場合、技術書は早く読み終えたいという気持ちが強い為、その点からも電子書籍を強くオススメします。
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手を動かす系
手を動かす系とは、コードをメインに解説されている、手を動かしながら読み進める技術書のことです。
有名な本は、スッキリわかるJava入門、独習PHPが挙げられます。
手を動かす系では、紙媒体がオススメです。
理由は3つあります。
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「コードがコピペできない」のは一見デメリットのように思いますが、写経した方が書き方が身に付くのは間違いないです。一方、コードがコピペできる電子書籍だと書き方を身につけることができず、本から学べる吸収率が低くなってしまいます。
「集中して取り組める」のは、僕自身の経験則から間違いないと思っています。
電子書籍はスマホで手軽に読めてしまいますが、紙媒体は実物の本をめくらないと読み進められません。
加えて、手を動かす本であれば、「PC横に本を置く」という環境を作る必要がありますから、電子書籍のように手軽に読めないため、強制的に集中する環境が作られます。
僕が実際に紙媒体で取り組んだ本に「独習PHP」があります。紙媒体を用いることで、Kindleなどの電子書籍で読むよりも集中して取り組むことが出来ました。
独習PHPの評判と読了時間まとめ。評価は高いので初心者にはオススメ
最後に、記憶の定着率ですが、これは海外の論文でも本の方が記憶の定着率が高いと発表されています。
僕自身の経験からも、紙は実体があり「手で動かして読む」必要がある為、電子書籍に比べて記憶の定着は高いように感じています。
リファレンス系
リファレンス系とは、いわゆる「辞書」です。
延々と関数や用語の意味が載っている教科書のことですね。
リファレンス系の技術書では、「ポケットリファレンスシリーズ」が有名でしょう。
リファレンス系は、電子書籍/紙媒体 どちらも一長一短があります。
媒体 | 電子書籍 | 紙 |
メリット | 持ち運びが便利 | 索引、書き込みが容易(付箋を貼る、折る、など) |
常時読める | 貸し借り可能 | |
デメリット | 索引、書き込みに制限有 | 持ち運びが不便 |
貸し借り不可 | 場所を取る |
結論、どっちでも良いですね。
僕は記憶の定着率が高いという点と、Kindle版はフォーマットが見にくい場合が多い点から、紙とKindle両方出ているなら紙の方を買うと思います。
(そもそもリファレンス本を買うことは少ないですが)
使い分けの結論
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このような使い分けの仕方が、僕の中では結論として出ています。
僕の周囲のエンジニアも、上記のような使い分けをしている方が多数派でした。
皆さんの参考になれば幸いです。