こんにちは、元専業アフィリエイターで現在Webエンジニア歴1年のYUUKIです。
最近、Webサービスの個人開発を行っているのですが、「HTTPとかURIとかって大枠ではわかるけど詳細にそれが何かって理解出来ていないのは今後Web技術の学習をする上で損するな」と日々感じていました。
そんな時に、以前から気になっていた「Webを支える技術」という本を重い腰を上げて読み終えました。
巷では「初心者には難しい」と言われているWebを支える技術ですが、実務歴1年程度のエンジニアが読んでどんな感想を持ったのか、まとめたいと思います。
本の内容に関しては、技術ブログにて要約していますので、気になる方はこちらをお読みください。
本当のWeb初心者には難しい。個人開発の経験者や勉強して半年〜の人向け
この本を初心者にお勧めしている方が多いのですが、いわゆる本当の初心者(クライアント-サーバとかが分からない人)には少し難しい内容だと感じました。
本の中で使われる技術用語に関しては、一つ一つ詳しく説明してあるのでついていけるとは思いますが、内容が深いので、実際にWeb開発の経験がある人や、IT業界に半年〜程度の籍がある人でないと、イメージしにくい部分が多いのでは、と思います。
前半部分に関してはWebの歴史をメインに触れているので難なく読み進めることが出来ますが、中盤以降は技術の仕様と使い方をメインに触れているので、開発経験がないと「何処のことを言っているんだろう」となってしまうかなと。
特に、12章のAtomと13章のAtom Pubについては難しく感じると思います。この2つを理解するには、まずHTMLを知った上で、さらにセマンティックWebの概念とmicroformatsの仕様を一通り理解して、かつブログなどで実際にRSSを使ってみた経験がないと中々イメージ出来ないと思います。
僕自身、12章〜13章はとても難しく感じました。
逆に、HTMLやHTTPの章については、普段からコードを書いてるのとネットワークの基礎を知っている為、難なく読み進める事ができました。やはり、自分で実際に触った経験がある技術だったり、それに関連した技術でないと直ぐに理解することは出来ないですよね。
Webを全般的に学ぶのにオススメ
評価通り「Webを全般的に学ぶのにオススメ」なのは間違いないと思いました。
本書を読み終えることで、Webの歴史からバックエンド側の技術、HTMLやURIは何故このような仕様なのか、またWebサービスの設計方法まで、Webに関して幅広く網羅できます。
Web業界では当たり前のように使われている専門用語の意味も、この本を読むことで言葉の成り立ちから知ることができます。
「Webサービス」という言葉や「リソース」という言葉の意味だったり、「REST」というWebアーキテクチャスタイルの成り立ちから詳細までわかるので、読み終えることで、最低限Webエンジニアとの会話が理解出来るようになります。
今まで宇宙人と話していた感覚だったのが、あら不思議。宇宙人と会話出来ている!という感覚になるので、本を読む前と後で変化を楽しめますよ(笑)
新電子立国 インターネット時代の情報革命 も併せて見ると面白いかも
NHKがインターネット黎明期のエンジニアを中心に取材した「新・電子立国 コンピュータ地球網〜インターネット時代の情報革命〜」という番組があるのですが、この番組ではWebを支える技術に出てくる幾つかの技術の開発者が、開発経緯やその仕組みを自分の言葉で話しているのを見れるので、この本と併せて一度目を通しておきたいです。
僕はこの番組を何度も見ましたが、より一層、Webを支える技術の内容が頭に入ってきたように感じました。
やっぱり技術開発者の皆さんはキャラ濃ゆいですね。特に、公開鍵暗号の発明者ディフィが「暗号の素晴らしい点は、暗号を使えば、誰も信頼しなくてすむということです」という発言には面食らいました(笑)まぁ人間は嘘を付くけど機械は嘘つかないですから、真理かも。
Webを支える技術を読んでみたのまとめ
この本を読むことで、今まであやふやだったWeb技術の詳細をしっかり頭の中に叩き込むことが出来たので、今後Webに携わっていく中での、知識のベースを自分の中に作ることが出来ました。
これからWebエンジニアになりたくて勉強している方や、エンジニアとして働いてる方で、読んでない方には是非一度目を通してほしいオススメの良書です。